結露・カビ・断熱

結露とは?
室内の空気中に含まれる水蒸気が露点温度以下になると、温度と湿度の高い室内の冷たい場所に水滴が着きます(=結露)。露点温度は、飽和水蒸気量を用いて計算できます。例えば、室内の温度20℃湿度50%の時の露点温度は~10度なので、外気によって冷えやすい壁や窓の温度が10度以下になると、その壁や窓で結露が見られます。

高気密・高断熱の家では、室内の温度を高く保つのに適しており、暖房などの消費電力を低く抑えることができます。一方で、湿度が高くなりがちで、内部結露による壁内部の材料腐食やカビ・ダニの発生を促進してしまいます。適度な換気が必要です。車内のフロントガラスが結露した際は、乾燥した風を直接当て(A/Cスイッチ+デフロスト(扇形))、車内の空気を換気して湿度を下げ(空調を外気導入に設定or窓を開ける)、温風でガラスの温度を上げれば水滴が蒸発します。つまり、室内の温度を下げずに結露を解消したいなら、「室内の湿度を下げる」&「結露した場所を温める」ことが重要になります。


カビ防止
気温:20~30度、湿度:70%、ホコリ、酸素」があるとカビが発生します。気温は人間の生活に近いので制御が難しく、貴重な書籍などでなければ防カビ剤が効果的です。発生したカビはガス殺菌により一旦対処できますが、空気を入れ替えた際に再び微生物が入ってしまいますし、人体にも毒性が強いことが多いです。加熱(80度、30分)や紫外線(波長280nm以下)でも滅菌できますが、家庭では対処しづらいと思います。よって、カビ対策には、定期的な掃除と換気による発生予防が大事になります。


結露防止 
結露防止シートを窓に貼ると、冷えた窓と室内の暖かい空気に温度差が生じ、結露を防止することができます。結露防止スプレーは窓の表面に被膜を作るもので、結露防止テープは水を吸収するだけで、結露自体を防止しているわけではないため、どちらもシートと比べて効果は小さいです。要は、空気の層などを利用して断熱し、窓の部屋側を冷やさないことが大事なわけです。

市販の結露防止シートの代替品になるものはあるのでしょうか?熱伝導率の高い材料を使うとシートまで冷えてしまい、窓の代わりにシート内側が結露してしまいます。断熱性の高いシートがお勧めです。内部に空気が入っているプチプチが良いという話がありますが、梱包用のプチプチは薄く、且つ空気のないフィルム部分があり、そこが冷えてしまうので結露防止効果は小さいです。また、窓とプチプチの間に部屋の空気が通らないようにピッチリ貼らないと効果は出ません。使うなら結露防止専用のプチプチがいいです。


大きな透明フィルムがあれば、窓の冊子間に貼ることで(窓に直接貼っても効果なし)窓とフィルムの間に空気の層を作ることができ、結露を防止できます(サランラップでもいいか要調査)。隙間風も防止できて、-15度のブリザードの寒さを乗り越えられました。ただ、視界が少し悪くなります。二重窓やペアガラス(空気の層を薄いガラス二枚で挟んだもの)は、高コストですが良好な視界と結露防止の両方を満足できます。

スキーや水泳のゴーグルはダブルレンズがお勧めです。それでも曇るときは、ゴーグル内側の水分をふき取りましょう。カメラや時計内部が曇った時は、オーバーホールするのが良いと思います。普段は乾燥剤と一緒に保管しておくといいかもしれません。



断熱の原理
こたつ

0 件のコメント:

コメントを投稿