アメリカJビザをスイスで申請

H氏です。今回、日本ではなくスイスからJビザの申請をしたので、メモしておきます。ご参考になれば。


0.派遣先の決定
派遣先(米国の大学)のボスに連絡し、受け入れてくれるかどうかの確認をします。大学・企業やfellowshipなど、給与を自分で確保している人は、基本的にwelcomeだと思います。


1.書類準備
受け入れ許可が出たら、DS2019に必要な書類を準備をします。
 ・パスポート
 ・前回のDS2019
 ・収入証明(ドル表記、規定額以上が必須)
 ・CV
 ・英語力証明書
 ・傷害保険
 ・IPIA
とオンライン記入をしました。他にも必要だったかもしれませんので、国際課に聞いてみてください。友人は保険が不要でした。大学や雇用形態にもよるのかもしれません。Jビザはオバマケア対象外なので、海外旅行保険も可です(2016年)。ただ、海外から日本の保険会社と契約するのは結構大変なので、早めに探すことをお勧めします。スイス国内の保険会社でもいいと思いますが・・・(高い)。保険に関してはコチラ。英語力チェックは、ボスとskypeで研究のdiscussionするだけでokでした。


2. DS2019作成
資料が準備できたら、秘書さん、もしくは派遣先の国際課に連絡し、EISDを通して送付し、DS2019を作成してもらいます。DS2019は米国の国務省が発行する滞在許可証であり、派遣先と国務省の間で契約が成されます。申請自体は派遣先に対して行い、派遣先が国務省に認可してもらう、という形になるので、ビザの規約にそぐわない場合は、派遣先からストップがかかります。ビザ面接にすらいけません。

実は昨年、Jビザの規約に反していることがわかり、MITにDS2019を発給できないといわれました。以前にJビザを発給したことのある人は、2年間の日本居住と24 month barsという二つの規制がかかってきます。
 (a) 2年間居住規制 前回のDS2019に書いてあります。この規制がかかると、前回のJビザが切れてから2年間国内に滞在しないといけません。国外に出ると、その分が引かれるので2年以上に伸びてしまいます。気を付けましょう。
 (b) 24 month bars Jビザの種類によりますが、researcherの場合、前回のJビザが切れてから24か月間は、新たなJビザ発給ができません。こちらは国外にいても問題ありません。

私の場合は、(b)のみの規制にかかっていました。(b)の規制は英語で調べれば詳細がすぐに見つかりますが、米国大使館のサイト(日本語)には書かれていません。米国大使館は国務省との間で、ビザの発給を司ります。したがって、「DS2019さえあれば24か月たっていなくても発給できるよ」というスタンスになります。先に書いたようにDS2019自体は、派遣先と国務省間のやりとりであり、米国大使館とはあまり関係がないので、Jビザ申請資格があるかどうかは、まず派遣先の国際課に聞きましょう。

DS2019の発給には数週間かかります。米国留学が決まれば早めに申請しましょう。UCSBでは20日程度、MITでは30日程度でした。参考まで。


3. ビザ面接準備
DS2019が手に入ると、ようやくビザ面接予約ができるようになります。
 (i) DS160をオンラインで記入(2時間くらいかかった)
 (ii) SEVIS費用の支払い
 (iii) ビザ面接日をオンラインで予約
DS160の写真はデジカメで撮ったものでokでした。この写真がビザの写真になりました。これらの情報は日本語でもありふれているので、ここでは控えさせていただきます。ただ、DS160の最後の記入欄に、「居住国の家族以外の人の連絡先」があります。友人に聞いても、スイス人を書いた人と、日本人を書いた人がいました。質問先が、米国への電話のみとか鬼畜すぎるので、だれか知っている人がいたら教えてください。

(i)~(iii)の手続きはクレジットカードを使えば、一日でできるかと思います。ベルンでのビザ面接予約は、なんと次の日から可能でした(2月下旬)。東京なら数週間後、大阪でも数日後になるのに・・・


4. ビザ面接
スイスの米国大使館はベルンにあります。駅から南に徒歩10分程度。必要書類を持っていきます。
 ・面接予約確認書
 ・DS160
 ・DS2019
 ・SEVIS費用確認書
 ・パスポート
日本と違い、古いパスポートも封筒は不要でした。写真は忘れても施設内で10フランで撮れます。(不要ぽいですが)収入証明と婚姻証明(J2用)も一応持っていきました。

建物外で書類の簡単な確認をしてもらい、持ち物チェック。携帯電話一つは預かってくれますが、それ以上に電子機器があると、駅のロッカーまで戻る必要があります。そのあとの流れは、日本と一緒なので割愛。


面接が終わると、ビザが張り付けてあるパスポートが、家に2日後に届きました。早い!ボストンについたら、DS2019を持って国際課に行けば、これで長期滞在できます。1月上旬にMITに書類提出してから、約2か月でビザ手続き完了しました(保険準備もいれると2.5か月)。逆算すると、4月から行きたいなら、最低でも1月中に始める必要がありそうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿